病院でも施設でもない看護師の新しい働き方

 病児保育の先駆者であるNPO法人フローレンスの看護師採用説明会に行ってきました。

代表の駒崎さんを知ったのは7年位前で、その時から社会起業家という存在を知りました。

当時は病児保育事業が有名であったので看護師よりも保育士が事業の主体であったこともあり、職場の選択肢として考えていませんでした。


 しかし、待機児童問題が盛んになってきた昨今、健常児だけでなく、障害児(重度・軽度)に目を向けての保育事業に取り組まれているため、看護師として活躍する場があることを知りました。

 

 説明を受けたのは、国の保育園で受け入れ不可とされた障害児(重度・軽度)の訪問看護と保育施設の看護業務+保育業務。

預かる際の判断は看護師が行うため(児にかかりつけの医師はいるものの、判断は医師頼みでない)、責任が大きく今までの経験が問われる印象を受けました。

 

 けれど、病院や施設と違うと感じたのは、他職種との関わりがある中で、その他職種が医療職にとどまらないこと。また、働きやすい環境を推進している法人だけあって、調整次第で柔軟に働けることでした。

特に働いているママさんスタッフは、子どものために仕事を休んで申し訳ない、迷惑かけるから辞めよう…という考え方が見られず、むしろどうしたら仕事も家庭も両立できるかといった前向きな考え方が浸透しているように感じられました。   

 

病院や施設で働く看護師とフローレンスで働いている看護師を比較すると、表情や発言の違いに驚きます。本当はギスギスした職場にしたくないし、悪口を言うのは嫌。

看護師の多くはそう思っているハズ。でも忙しかったり、一秒を争う現場だと、ミスや穴を空けることは許されない。そういった環境にいると、どうしても余裕がなくなり、気が付くと悪循環に陥っていることもしばしば…


 仕方のないことかもしれませんが、そういった環境から離れて一度じっくり自分の看護を見直したい、もっと密接に利用者と関わりたい人には向いている職場なのかなと思いました。

 また事業の動きも早いので、自分で考えて行動を起こしたいナース、社会問題に関心のあるナースも合っていると思います。病院や施設のようにマニュアルがないのと、ルーティーン以外のことも業務として発生しそうな雰囲気であったので、言われたことだけやっていたい人には逆に不向きかも…


 そういう面白い看護師がもっともっと増えると、看護師が活躍する分野もさらに多様になると思えました。

0コメント

  • 1000 / 1000