相手のメリットわかってますか?【書評】佐々木圭一著:伝え方が9割②
KINOKUNIYAのビジネスコーナーに行くと、目立つ場所に置かれていました。
75万部を記録した前作『伝え方が9割』の続編です。
おっ!と思わせるコピーライティングの例が随所にちりばめられており、一見すると自分では作れなさそうです。まして、クリエイティブな仕事に就いている訳でないので、その知識は必要かと言われるとそうでもない気がします。
けれど、人を誘うのに気の利いたメッセージを伝えたい時。元気がない部下を喜ばせてあげたい時。そんな時は誰しもあるはずです。
この本はそんな「ちょっとした時」「いざという時」に「相手の心に届く」コトバをパッと作るための8つのコツを教えてくれています。
本書を読むと、その具体例と実況中継があるのでそこで自分の頭を使ってコトバを即興するプチレッスンが出来ます。
中でも印象に残ったのは、テクニックを駆使する前提の「相手のメリットを考える」ことでした。
それにはこんな経験があるからです。
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今、ジャカルタであるツアーを専門家に依頼し企画していますが、友人へ声を掛けただけでは来てほしい客層の集客は難しいです。先方も多くの人がいた方が盛り上がるのでよいだろうと思っていたので、開催期間が短いこともあり特に先方には伝えず、チラシを作ってスーパーに貼らせてもらいました。
自分のメリットは「新規の人も呼んで交流を活性化させらせる」ことでした。
募集した結果、他に新規の方が参加して下さることになりホッと一安心しました。
しかしその後、公募して集客できたことを先方に伝えた時、先方の気を悪くさせたのではないかと思った瞬間がありました。やり取りの中で「私も全く知らない人を入れることを嫌がるかもしれない」という配慮が欠けていることに気づきました。
話をしてみると、先方は「開催場所を多くの人に周知してもらえる」というメリットがあることがわかりました。知らない人がいても結果オーライとなりました。
ですが、「相手のメリットが何かわかっている」と思っていた自分の傲慢さを反省しました。企画の経験をしたことがほとんどないので、まだまだ相手への配慮が足りないこともわかりました。
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活動のメリットは皆考えるし、それぞれで違ってきます。
私は「何となくこうだろう」とよく臆測で考えてしまうのですが、それが本当に正しいかはやはり本人に聞いてみないとわかりません。また、直接聞けなくでも、その人の足跡(本やSNSなど)を見れば手掛かりがあります。相手のメリットがわかって初めて、企画はよい流れに乗るのだと教えられました。
コトバも同じです。
相手が掛けてほしいコトバは、相手のメリットを満たすコトバ。
自分が掛けたくないから、しないのでなく。
自分が相手にしてほしいことをしてもらうためには、まず相手のメリットを知ることが何よりも大事なのだと著書は教えてくれます。
何より、相手をHappyに出来たら自分も嬉しいですよね!
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