SOSクリニックの見学に行ってきました!

日系クリニックの中でも、医療の搬送アシストと災害・緊急時等のセキュリティー情報サービスに強いのがSOSクリニックさんです。今年で30年を迎えるそうで、ジャカルタではCipteとKuninganにあります。


本日はCipteのクリニック内を見学させてもらいました。

【場所】クマン地区にあり、大通りに面している道がいつも渋滞になります。そのためアクセシビリティはよいとは言えないです。


【利用者】日本人の駐在妻とそのお子さんがよくいらっしゃる

理由は、GP(総合診療医)のジョハン先生がいらっしゃるからと聞きます。小児科医とよく間違われているそうですが、日本で小児科の経験を積んでいらっしゃることでジャカルタでも小児も診ているとのことです。また、日本語が通じるのもママたちに安心感を与える理由として大きいようです。


【診療科】総合診療、外科、婦人科、小児科、耳鼻科、眼科など

インドネシアの医療は日本と異なりいきなり特定の科に行くことはないそうです。まず総合診療科にかかってから医師の判断で、必要があれば特定の科に回されます。

科によっては最新の医療機器が置いてありました。婦人科は4D画像で胎児を診ることができ、インドネシアの医療は遅れてる…とは一言で言えない場面が垣間見えました。


【専門医がいない科】整形外科、外科

クリニックでの処置は最低限(抜糸、傷の経過観察、人によっては縫合など)なのでそれ以上の介入が必要な場合は別の医療機関に搬送します。また、インドネシアで受けられない治療が必要と医師が判断した場合にはシンガポールへ搬送することもあります。


【日本語が話せるスタッフ】日本人管理者1名、日本人看護師1名、医師1名、受付2名

受付のスタッフさんは15年のベテランで、電話対応も早い印象でした。

また、日本人スタッフは二人と少ないながらも丁寧かつ親切に対応して下さいました。


【参加しての感想】

時間のない中、私以外の日本人駐在員さんにクリニック見学ツアーをされているのは驚きでした。自分含め見学者が、将来の患者(顧客)になる可能性も考慮しつつも、一人一人の声を真摯に聴く姿は、日本人医療スタッフの誇れる点だなあとしみじみ感じました。


駐在員だと忙しいのですぐにかかれるクリニックを選ぶ方が多いのが事実。そうなるとアクセスのしやすさは圧倒的に有利になります。

ですが、最後に残る医療機関は、適切な医療の提供と人材の質が担保されているどうかだと思っています。生き残るためには、ハートだけでなくブレイン(戦略)も必要になるのですが💦それでも一番は医療のコアがしっかりしていること。そうでないと、利用者に長く愛されない機関になり、自然に淘汰されていくと思っています。

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