ジャパニーズセミナー@ブディルフール大学

インドネシアトヨタCEOの話を聴講しに、ブディルフール大学に行ってきました。

在学生向けのセミナーで、毎年在インドネシアの日系企業のCEOを招聘しての全5回の講演です。

恥ずかしながら、現地現物という言葉を今回のセミナーで初めて知りました。

インドネシアの車市場におけるトヨタのシェア率は53%と他社に比べて群を抜いています。近隣諸国でも30~40%のシェア率を図っており、ジャカルタ市内で見かける車は、圧倒的にトヨタ車。


中でも車の部品の85%が国内製と高いのは意外でした。

トヨタの哲学に”contribute to the development and welfare of the country.”という言葉があります。この言葉からは、まだまだ国内産業を他国に依存しているインドネシアで、インドネシア人の手で発展させる気概が感じられます。日本人の技術者もトヨタに多く在籍しているとのことで、生産面において日本人がカバーしている部分は当然大きいと思いますが^^;

それでもいつまでも経済発展の手綱を他国に委ね、消費をインドネシア国民が担うことで経済成長を図っているのではAEC(ASEAN Economic Community)での転落は免れないなあと思いました。


また、理念に現地現物・改善・挑戦の3つが掲げられており、非常に日本の国民性を反映しているように思いました。

自分の経験を踏まえると、この理念は医療業界でも参考になります。

病院や訪問診療はまさに現場主義。

事件が現場で起こっているように、患者さんは病院や地域で生活を送られるので、問題が起こるのも現場です。患者さんに負担が少なく安楽なケア・最適な医療を見つけるのに毎日の改善も欠かせません。事故が起こらないように細心の注意を払っても、なかなか事故0には繋がりにくい。けれど、事故を起こしても新しい治療やケアに挑戦していかないと患者さんの望む結果にはならない。トヨタの理念を当てはめて見るとすべき医療の方向性がシンプルに捉えられます。


講演後、たまたま日本人の方に声を掛けてもらいました。日本ではなかなか他人に声を掛けないけれど、インドネシア人に見習って?フランクに声掛けする習慣、見習いたいです。

CEOと学生の記念撮影風景。クラス単位での参加で6クラス分位の撮影に応じていたCEO。

なかなかお疲れの様子でした💦

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